教育

教育機関を運営するにあたっては、その機関が学校であろうプライベートな機関であろうが存在を知らしめ、参加者、受講者、学生を募るに当たってどのような目的で、どのような教育を提供するのかを明らかにし示す必要があります。

私が携わったのは医療分野の専門学校。それも俗に言うコメディカルという、医師の指示のもとで働く職種ではなく独立開業権を持った職種です。

分類すれば伝統医学のジャンルでしょう。中国では中国伝統医学として、近代医学と同等であり、韓国では、伝統韓国医学として、近代医学と同等であり、同じ病院の中で患者が選択できる仕組みになっています。

 

日本では第2次世界対戦の敗北後、日本独自のものを排斥する力の影響で福祉の分野として生き残らざるを得なかったという時代背景があり、その後もほとんど制度としては変化していません。

法律で医療行為として認められたものの、診断権は与えれず健康保険適応も、適応疾患が限られている上に、ハリ、灸治療の場合は医師の同意書が必要とされます。

アメリカのカイロプラティックがそうであったように、現代医学の医師からは少し輕んじられている状況は否めません。

また、業界人の中にはその状態に甘んじている者多いのも事実で、地位向上のため力を尽くすには至っておらず、自身の生活の糧を得るための手段としてしか捉えられて居ないようです。それを現しているのが昨今の新聞を賑やかせた不祥事でしょう。

中には、志高く「医は仁術」と考えて「医は、まず患者ありき」と臨床技術を研鑽する人もありますが業界をあげての動きとしては物足りないのです。

業界の地位向上も考えながら、患者に貢献できる医療人を育てるということをテーマにこの専門学校が設立されたわけです。

今でこそ沢山の大学、専門学校が同じような言葉を使って学校の特徴をアピールしていますが、設立当時「実学」「臨床主義」を掲げる学校はなかったように記憶しています。

時代背景としても、各業種、職種で即戦力を求める時代となり、採用した人を企業内で育てる手間と費用を惜しむようになってきましたので、学校を卒業したての人たちにもそうした技術力が要求されるようになったわけです。

そういった意味で、この実学主義、臨床主義は時代にマッチした教育理念と言えると思います。