学校説明会

私達、専門学校の新入生の募集は、厳密には1年以上前から始まります。

これは、入学見込み者が行動を起こす時期が、入学年度の前年の4月以降となっているわけではないからです。

 

ですから、年度が変わっても学校の説明会は間を空けず、毎月のように繰り返していきます。
そして、参加者の多様性から、しっかりと準備をして望まないと、参加者の満足を得ることができないという状況が起こります。

 

医療系の職種の場合、その道にすすもうと考えるようになる見込み者はまずその職種があることを知るという最初のステップを踏みます。

生活の中で、身の回りの人にそういう職種の人がいるとか、自分がかかわった人にそう言う人がいるとか、本やメディアを通じて知ることもあるかもしれません。親が医師であったり、看護師や他の医療従事者である場合や、テレビドラマで主人公がついている職業だったりするわけです。

知ったからといってすぐに次のステップに移るわけではなく、周りから様々な情報を受け取りながらあこがれに似た気持ちを持ち始めることでしょう。

親の職業については沢山の知識、情報が入るでしょうから他の分野より強いかもしれません。

ただ、人はその分野の専門家や信念を持って仕事にあたっている人の姿を見ると畏敬の念を持つものですから、これから自分のすすむ道を見つけようと模索している人にとっては強い刺激となると思います。

自分が怪我をしたときに親身になって治療をしてくれた先先に憧れ、自分もそうなりたいなどと思い始めるというのもその一つの例でしょう。

タイミング的に進学(中学→高校、高校→)の時期であれば、例えば医療分野であればどういう職種があり、どんな仕事をするのか、その職種に就くためにはどうしたらよいのかなどの情報の取捨選択が始まります。

身内の人たちや、学校の先生、友人たちに相談したりして、模索するわけです。

この時期に当たる人たちの精神年齢によっては、まだ判断基準、選択基準が固まっておらず、かなり周りの意見に左右されている様子が見受けられます。親が進めるから、身内が勧めるから、就職に有利だから、将来独立できるからなど等、私が入試の面接のときに質問する答えからも自発的なものばかりでなくこうした周囲からの情報に左右されていることを感じます。

もちろん、きっかけとしてはそういう事象であっても良いのですが、自分の感性、気持ちに医療系職種の人たちの共通する理念、価値観を持っているかが本当は最も大事であると考えます。

医療系職種に就く人は、ユング心理学の元型による分類で言えば、重視する価値観が「調和、平和、シンプル、清廉、無邪気、正直、幸福、誠実」などであるピュアリスト、重視する価値観が「思いやり、慈しみに満ちた助言、ホスピタリティ、庇護、相手を心地よくすること、共感、寛容、配慮、共生、誠実、賢明さ、温かさ」などであるプロテクターをはじめ、「真実を見出すことが自分の義務であり、知識は力である」というソース、「自分に正直であれ、ありのままに語れ」というストレートシューターなどの属性を持つ人が適すると思っていますので、そういう人を学生として迎え入れたいと考えています。(もちろん、一つだけの属性に当たる人というのはいないです。)

私達が入学生を選抜するように、見込み者も、自分の重視する価値観、信念とあう職種として選択肢、同じ方向性を持つ人が集まり、そのことに導いてくれるであろう学校を選ぶのが学校選択です。

こういった抽象的なことを説明会で話してもなかなか伝わるものではありません。ですから、学校選びのとき、まず、「私は何を通じて誰をどのように幸せにするのか」という質問を繰り返しなさいとアドバイスします。

「私は医療人(〇〇師)になることで身近な人たちの健康維持に携わり、その人たちを幸せにする」

「私は医療人(〇〇師)の資格を得ることで現在の仕事を充実させ、顧客を幸せにする」

「私は医療人(〇〇師)になることでお金を稼ぎ家族に不自由のない生活をさせる。」

「私はこの学校に入ることで自分の目標とする医療人に近づくことで幸せになる。」

などなど、「幸せにする」「幸せになる」は別の言葉でも良いでしょう。様々なことが考えられるとは思いますが、最終的には自分が幸せになるとなるとは思いますが、その途中が、自分以外の人たちの幸せで成り立っているかどうかで先の元型に当てはまるかどうかがわかってくると思います。

そして、自分が選ぼうとする学校が、自分の価値観にあっているかどうかが一番大切であると説明するのです。

昨今、医療人の不祥事が問題視される中、だれでも医療人になれるというシステムを是正する必要があると考えられ、医療系の養成施設や大学に対して制度や指導内容の見直しが求められています。

だからこそ、学校選びのとき、学校が理念として持っている価値観、理念をしっかりと見て選んで欲しいと思います。もちろん、3年から6年の修業期間を必要とするので、費用や設備、場所など大事なことですが、選択のための優先順位をしっかりと持ってくださいと説明会ではお話をしています。

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